同社は、精密機械部品や電子・電気部品を扱う専門商社を主要事業としているが、群馬テクノロジーセンターは自社製品(トルクリミッター、ワンウェイクラッチ)の製造を行い、30年にわたり技術力を培ったモノづくり拠点として、OEM製品の開発設計、各種治工具の開発提案を行うなど設計段階から試作、量産まで幅広く対応している。
2019年に社内にて対応困難な部品の加工について、協力先を探していたところ群馬県産業支援機構にて取引あっせんを行っていることを知り、新規協力先紹介を申し出た。
ものづくり販路支援コーディネーターが当社に来訪され、加工内容や必要設備、必要な加工条件の詳細打合せを行い、同社ニーズに合った企業を選定、情報提供を行うとともに商談日程の調整から商談時の立ち合いにより、円滑な商談を進めた。
発注申出(仕事を出したい)による案件対応について、①ものづくり販路支援コーディネーターによる案件の詳細ヒアリング、②機構保有のデータベースから加工内容や従業員規模、地域等の条件から候補を1~5社程度選定、③発注企業に対して候補企業を提案、個別商談の日程調整を行い実施。※①~③までの過程を通常1~2か月で実施している。
受注申出(仕事を請けたい)による案件対応について、加工内容、業種等によりアプローチ先の選定、技術提案資料の作成支援等を実施、機構からアプローチ先へ提案受入の打診の後に商談の実施。
同社からの発注案件に対して商談希望先候補企業の選定後、ものづくり販路支援コーディネーター仲介のもと個別商談会を実施。現在まで、複数の案件(基盤の設計~試作、装置組立案件など)が商談成立している。
また、同社からの受注申出については、同社の強みである「設計・開発」を含めた発注案件のあっせんにより、複数商談(計測メーターの組立・検査、装置の設計・製作案件など)が成立。現在では、商談が成立した案件の中には、売上の柱(売上の半分以上)へと成長しているものもある。
国内で100%生産していたものが海外にシフトし、国内事業が空洞化して悩んでいた。機構に相談して案件を紹介してもらい、売り上げを大きく改善することができた。
また、自社の近辺で協力企業を探すことができ、スムーズな生産体制の構築もできた。ものづくり販路コーディネーターは担当者同士の相性も考えて案件を紹介してくれるので、成約率も高いと感じている。今後も機構に継続して相談したい。
所長 佐藤 友彦
住所 | 群馬県伊勢崎市曲沢町760-2 |
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事業内容 | 精密機械部品や電子・電気部品を扱う専門商社。自社製品の製造・販売も行っている。 |
従業員数 | 40名 |
代表者 | 久保 浩嗣 |
URL | https://www.tokyomicro.co.jp/company/ ![]() |